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作品の下準備、衣装づくりのお話

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 キュンメルは不思議な女の子。蝶たちと言葉を交わし、行動を共にする。
 機敏な蝶たちが手がかりを集め、彼女が不思議な剣で悪者を退治する。
 そして最年少の仲間が、ラゼンパ君。最年少だから、まだ、いもむし。

 蝶の司キャプテン・キュンメルに、新しい衣装パーツを作成しました。
 これまでの衣装の上にはおる付属品ですが、左右非対称の、ちょっと不思議な雰囲気の衣装です。

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 これまでの衣装は、イベントやネット上での作品公開を始める前のコンセプトを反映させたものでした。

 当時のストーリー案は、今公表している『ゼフィーベの空に風翔けて』とは全く異なるものでした。
 彼女は、その登場人物の一人で、気の弱い女の子でした。
 蝶と言葉を交わす能力を支配階級に知られて、スパイとして働くことを強要され、権力抗争などに巻き込まれて身を滅ぼす役回りでした。
 そんな性格に合わせて、地味な衣装をあてていました。

 当時はまだ、いもむしラゼンパを考え出していなかった頃でした。
 面白いキャラクターや、なごむ雰囲気を重視することに、気づいていなかった頃でした。
 悪役の権力者とかダメ上司に軸足を置く構想がいやになって、自分で考えた作品なのに、完成させる気が無くなりました。

 舞台設定やシナリオの作り方、様々な面での改善策を私なりに考える作業を積み重ねて、現在の作品公開があります。
 現在の作品が完璧とは言わないけれども、さすがに小学生や中学生の頃の思いつきより、はるかにマシになっています。

 こういうシナリオだったら、自分も好きになれる。苦労の多い執筆作業も、成しとげる気になれる。
 そういう、仕事の選び方のようなものも、今の私なりに考えるようになってきました。

 地味で弱気という設定だった少女も、そうした試行錯誤の過程で次第に、蝶の司キャプテン・キュンメルになっていったのでした。

 ネット投稿やイベント出展で作品を公開するようになって、2015年制作の漫画『ファーネス・ファーが暮れる頃』などに、不思議なヒーローとしてキャプテン・キュンメルを登場させて来たので、その性格に沿った雰囲気の物を着せてみたいと思って、今回こういう作業をしたというわけです。

 この衣装は、これでOK。よほどの失敗が無い限り、やり直しに戻って時間を使ってはいけません。
 作品のために、まだまだすることが残っています。
 漫画のシナリオ検討や、ほかに必要な3Dデータの作成とか、いろいろ進めていきましょう。




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