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するべきことを探って、いつも疲れます。

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 この前制作した漫画『車掌 みちのりがたり』にサイドカーが登場しているコマが少しありますが、座席などの寸法は人間のキャラクターたちには正確には合わせていません。
 乗っている姿勢にするために、長いスカートのポリゴンを普段と違う方法で調整しなければならない女の子がいる、というように、正確に人間サイズに仕上げても便利にならないので、使う場面が少ないはずだと考えたからです。

 するべきこと、やってみたいこと、しなくていいこと、してはならないこと。
 必死で考えて判断しないと、時間も体力もいくらあっても足りないことになってしまう。

 運動に時間をかけるのは必要なこと。
 毎日続けてもすぐに成果が見えてくるわけではないけれど、怠ると悪い影響がじわじわと見えてくる。
 運動しない日、少ししかしない日が続くと、眠気がきつくて朝起きられない、晩の家事の途中で眠り込んでしまう、そんな風に体力が落ちていく。

 作品づくりもあまり手際よく進んではいないけれど、まだしなければならないことがある。
 漫画を仕上げるので精いっぱいではだめだ。出張マンガ編集部の出展誌をまともに調べて持ち込みの準備を整えなければ、コミティア会場に何度行っても意味が無いじゃないか。

 不愉快な言いがかりをつけられることだってある。
 お前はどっちにするんだ。
 ユダヤ人を罵倒して気勢を上げるか。イスラム教徒をけなしながら、グヘヘと下卑た声で笑うのか。
 態度を鮮明にしろ。
 そんな時に、気をしっかり持って対処できるんだろうか。
 そんな言い草は二国家共存よりも幼稚で野蛮だ。どちらかが一人残らず滅びることが現実にあるとでも思うのか。全世界的な混乱が何十年何百年と続かないように、財産や権力を持つ層が知恵を絞って指導力を示すような方法を、辛抱強くやっていくくらいしかないんじゃないのか。
 …そんな風に、とっさに言えるんだろうか。
 言った後で、権威やカリスマ性を持つ層から陰湿な嫌がらせを受ける覚悟はできるのか。…そうだと学生時代に言うことができていたら、大学でもうまくやっていけたのかもしれない。

 できなかったから後悔することもあるし、今ならまだできるかもしれないから、何とかしようと慌てることもあります。

 今度は評価と報酬にたどり着けるのかな…



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変わってゆく。自分で守る。

 インクカートリッジの回収ボックスがある店に回った時、ついでにCD-Rも買い足しておこうかと思ったけれど、買わないで店を出ました。

 近頃パソコンは、CDドライブが無いものが主流になっているようです。
 作品をBlenderやGIMPで制作したら、CD-Rにバックアップを保存してきましたが、いつか近いうちに、CDやDVDを使うためのハードウェアも手に入らなくなるのかもしれませんね。
 もしかすると、OSが新しくなったら、パソコンに外付けのCDドライブをつないでも使うことができない、という時だって来るのかもしれない。
 縦書きの日本語入力が無くなったように。

 自分の習慣や意思とは無関係に変わってしまう物事があります。

 数年前のパソコンはインターネットに接続しなくても使うことができたものでした。
 そのうちフラッシュメモリーも無くなって、作成したファイルはクラウドに保存するか、ネットを介して他の機器に送信するんでしょうか。
 通信事業者から、もしも私が文句を言われたら何が起こるんでしょうか。
 この契約はできないなどとでも言われて、インターネットも携帯電話も使えなくなったら?
 私が制作して、クラウドに保存した作品は一切開くことができなくなり、手元には何もない。
 パソコンとかいう、ネットに接続しないと何もできない箱があるだけ。

 考えたくもない悪夢だけれど、起きないとは限らない話じゃありませんか。

 パソコンが壊れると困るから、パソコンで音楽や動画の再生はしない。だから私はCDラジカセを持っています。
 けれど近頃は、CDを買いに店に入っただけで不審者と決めつけられるようです。今時アリエナイヤツだってことでしょうか。

 自分で購入したものや、自力で作り上げたものが、ネット上にしか存在しない、というのが今は普通のようです。
 パソコンやOSの製造元の都合で仕事も生活もやり方を変えざるを得ない、などというのも心細い話です。

 絵を描き続けるためにはパソコンを使わざるを得ない。
 Blenderでここまで3Dデータを作り上げて来たのに、GIMPで漫画執筆用のテンプレートも作って来たのに、今さら全てアナログ画材で一からやり直すわけにはいかない。
 そしてパソコンを使い続けるためには、ネット接続ができる環境を維持する、壊れた機器を買い替えるなどの費用が必要になる。

 だから私が作品を作るためには、評価されて報酬を得る立場にたどり着かなければならない。
 子供時代は、ただ絵を描いているとそれで楽しかったものだけれど、今は作品のことを考えると、ずいぶん気が重くなるものです。
 自分が好きなものを守り続けるのも疲れます。



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