『空飛ぶ舟の風変わりな送迎記録』Pixivで無料公開します [ストーリー - ストレンジ・ジャーニー]
コミティア、デザインフェスタの出展、今回も無事に終えました。ほんの少しの方々ではありましたが、つたない作品に関心を示してくださる方がいました。ありがとうございました。もっと多くの方に堂々とお見せできる作品を目指してはげんでゆきます。
5月5日開催のコミティア116に持参したファンタジー漫画『空飛ぶ舟の風変わりな送迎記録』をPixivで無料公開します。
Pixiv『空飛ぶ舟の風変わりな送迎記録』
コマによっては仕上がりに不満が残る部分もあります。けれども描き直しているときりがないと割り切ることにします。
イベント出展の後片付けのような作業は早く終えて、新しく作る作品の計画を、一日でも早く開始したいと思いました。
それにウェブで手直しをしても、不満が残る出来の漫画を販売した事実が無くなるわけではないので、開催当日に頒布した原稿を、縮小するだけで公開することにします。
もちろん、失敗の教訓は今後に活かすことにします。3Dデータのキャラクターやその他舞台装置などの改良や、作業手順の改善をして、よりよい作品を目指します。
5月5日開催のコミティア116に持参したファンタジー漫画『空飛ぶ舟の風変わりな送迎記録』をPixivで無料公開します。
Pixiv『空飛ぶ舟の風変わりな送迎記録』
コマによっては仕上がりに不満が残る部分もあります。けれども描き直しているときりがないと割り切ることにします。
イベント出展の後片付けのような作業は早く終えて、新しく作る作品の計画を、一日でも早く開始したいと思いました。
それにウェブで手直しをしても、不満が残る出来の漫画を販売した事実が無くなるわけではないので、開催当日に頒布した原稿を、縮小するだけで公開することにします。
もちろん、失敗の教訓は今後に活かすことにします。3Dデータのキャラクターやその他舞台装置などの改良や、作業手順の改善をして、よりよい作品を目指します。
常冬の山と、その向こうと [ストーリー - ストレンジ・ジャーニー]
科学者のカーロは、遍歴を、つまり修行の旅をしている。
リンナミーシャとシャウラが、カーロは今ごろ、どこにいるんだろう、などと思い出していた、ある日のことだった。
カーロを見つけた。シャウラの家のすぐそばを、何やらたくさんの荷物をかついで、通り過ぎようとしていた。
シャウラが声をかけた。
「水くさいわね。この町に来てるのに、あたし達のうちに顔出さないなんて。」
「悪かったね。でも今回は、買い出しが済んだら、すぐ出発なんだ。」
カーロは、ある山の調査団に参加しているのだった。高く険しい雪山なのだけれど、何者かが住んでいるらしいと言われていて、猟師や登山家が、人影のようなものを目撃していた。
しかし、登山家がトレーニングを重ねて、ようやく登れるような山なので、学者が行って調べたことが無かった。カーロ達は、新型飛行船を借りることができたので、短期間の日程ながらも、空からこの山を調べることにしたのだった。
そんな話を聞くと、こんどはリンナミーシャが、
「山のてっぺんにいた、というと、羽のある人なんですか?」
カーロは、まだそこまで分かっていない、と答えた。
「目撃者の大半は、遠くから見かけたとか、何か動いたようだけど、勘違いかもしれない、なんていう程度なんだ。」
シャウラが間に入った。
「リンナミーシャのふるさとなのかしら、その山って。」
「わたしのふるさと、雪山じゃないですよ」
「じゃあ別の、空飛ぶ人たちの国があるのかしら。リンナミーシャのふるさとと国交があるかも。」
リンナミーシャとシャウラは、カーロの紹介で調査団の団長やメンバー達に会ってみた。リンナミーシャが空から来た迷子だということ、帰る手がかりを探していることを話した。
調査団はちょうどそのとき、あらためて人を雇うことを検討していた。借り物の飛行船なので、返還期限に間に合うよう、やや急ぎ足のスケジュールになるので、人手不足を案じていたのだった。
こうして二人は、臨時助手ということになって、カーロや他の団員とともに、飛行船にしては妙にスピードの出る新型船に、乗り込んだのだった。
リンナミーシャとシャウラが、カーロは今ごろ、どこにいるんだろう、などと思い出していた、ある日のことだった。
カーロを見つけた。シャウラの家のすぐそばを、何やらたくさんの荷物をかついで、通り過ぎようとしていた。
シャウラが声をかけた。
「水くさいわね。この町に来てるのに、あたし達のうちに顔出さないなんて。」
「悪かったね。でも今回は、買い出しが済んだら、すぐ出発なんだ。」
カーロは、ある山の調査団に参加しているのだった。高く険しい雪山なのだけれど、何者かが住んでいるらしいと言われていて、猟師や登山家が、人影のようなものを目撃していた。
しかし、登山家がトレーニングを重ねて、ようやく登れるような山なので、学者が行って調べたことが無かった。カーロ達は、新型飛行船を借りることができたので、短期間の日程ながらも、空からこの山を調べることにしたのだった。
そんな話を聞くと、こんどはリンナミーシャが、
「山のてっぺんにいた、というと、羽のある人なんですか?」
カーロは、まだそこまで分かっていない、と答えた。
「目撃者の大半は、遠くから見かけたとか、何か動いたようだけど、勘違いかもしれない、なんていう程度なんだ。」
シャウラが間に入った。
「リンナミーシャのふるさとなのかしら、その山って。」
「わたしのふるさと、雪山じゃないですよ」
「じゃあ別の、空飛ぶ人たちの国があるのかしら。リンナミーシャのふるさとと国交があるかも。」
リンナミーシャとシャウラは、カーロの紹介で調査団の団長やメンバー達に会ってみた。リンナミーシャが空から来た迷子だということ、帰る手がかりを探していることを話した。
調査団はちょうどそのとき、あらためて人を雇うことを検討していた。借り物の飛行船なので、返還期限に間に合うよう、やや急ぎ足のスケジュールになるので、人手不足を案じていたのだった。
こうして二人は、臨時助手ということになって、カーロや他の団員とともに、飛行船にしては妙にスピードの出る新型船に、乗り込んだのだった。