水の祭司 プノッチ・シャノー [ストーリー - キャラクター]
最近公開させていただいた、オリジナルのガーゴイルの名前を決めました。
水の祭司 プノッチ・シャノー(Pnocci Chanauh the priest of waterflow)
名前の由来はカノープス、りゅうこつ座の星の名です。
ガーゴイルは怪物型の雨どいのことなので、外見を決めてゆく過程で、船を模したパーツなど、水にちなんだ要素を取り入れました。
それで名前も、船にかかわる星座から考えてみました。
頭にかぶっているのはターバンのようなものです。ターバンに似ているけれど、単なる帽子です。
水にちなんだ題材を色々調べていた時に、ペシャワール会の中村哲さんの著書も少し読みました。本の中の写真で中村さんがかぶっていたターバンを少しだけ参考にして、帽子のデザインをしました。
軌歴検象生 カリューゼ・シャーリュン [ストーリー - キャラクター]
遺跡の出土品や地層などを鑑定して、過去に生息していた動植物の生活環境や、気候変動などを推測する、軌歴検象(きれきけんしょう)を生業とする少女。
現在は研究機関には属さず、山林管理手ケラランカとともに、共有林の管理・調査を主な仕事にしている。
パレット型の特異な観測機器を使い、両足に飛行装置を装備しているが、同業者の間で流通している機器ではない。
謎の遺跡を探検した時に見つけた、未知の超文明の遺産…かもしれない。
山林管理手ケラランカを少し前に考え出して公表しましたが、カリューゼ・シャーリュンはケラランカの相棒として考え出して、公開する準備を進めてきたキャラクターです。
一時期は、いわゆる一般的な農場で働く人物にすることも考えていましたが、ひと工夫しようと思って、考古学が本業ということにしました。
それで自然環境を観測・把握する技能を活かして農村の仕事を引き受けている、というわけです。
現実らしくないかも、と思ったので、軌歴検象生という架空の肩書を創作しました。
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当初は2020年の五輪開催時期に新作漫画を完成させて、そこでカリューゼとケラランカを公開するつもりでした。
けれども、パンデミックのために五輪開催が延期されたように、その前後の即売会などのイベントも次々中止されてしまいました。
幸い、2020年秋の制服コミュニケーションは中止されなかったので、2020年の春・夏頃は、制服コミュニケーション参加で持参するために、制服のある学校や職場のキャラクターの作品を優先していました。
その間、カリューゼとケラランカのシナリオを考える作業は中断しましたけれど、制作・公開をあきらめないと自分に言い聞かせるつもりで、ケラランカだけをネット上で公開していました。
実生活面では、今年の初め、急に親が介護を必要とするようになって、毎日の予定が予測できないような変わり方を始めました。
作品を作るために時間やスタミナを確保するのにも苦労するようになって、せっかくイベントが開催されるのに、まとまったスケールのシナリオを作る機会を逃していました。
このまま公表する機会を見送ってしまうよりは、最低限、カリューゼ自身の性格を表現できる一幕くらい描こうと、6月6日のコミティア136に『時をたどるパレット』を制作して持参しました。
カリューゼ・シャーリュンを作り上げて公開しようとするたびに、世の中や身近な環境があわただしく変わり続けてきました。
今も、この先も当分、予測不可能な変わり方をし続けるんでしょうね。好きな分野だけに全力で集中できる、なんて温室育ちのような環境は、期待するものではないんだと思います。
苗売りノルンの相棒キャラ [ストーリー - キャラクター]
苗売り娘ノルン・シュマートンを考案したこの前の4月に、おまけで作成していた顔つき卵をキャラクターとして仕上げました。
ノルンの衣装に使うために作成していた図案を卵型のポリゴンの表面に置いていただけでしたが、今回アーマチャー(関節のデータ)を設定して、生き物のように動きをつけることができるようにしました。
まだ名前は決めていないんですけれど、近いうちに決めておくことにします。
登場人物の家族などを全部3Dデータとして作成していては、準備作業がいつまでたっても終わらなくなります。
作品として作らなければならない部分、重要ではないから省いたり無視したりするべき部分、見分けなければいけません。
だから、人間よりも少ない負担で表現できるゆるキャラタイプを適宜使うんです。
漫画などで、主人公の少年や少女と行動を共にする、マスコットのようなキャラクターがしばしば登場します。人間を描く作業をむやみに増やさないために、苦心してちびキャラを考え出したんだろうな…って、今は想像しています。昔はそんなこと考えもせずに漫画やアニメを見ていましたけれどね。
今はそんなことばっかり頭に浮かぶから、漫画とかを見ても息抜きの気分にはなりません。
まあ、いずれ上達すれば気分も変わってゆくかもしれませんね。息抜きをしている場合じゃない。精進あるのみってところですか。
苗売り娘 ノルン・シュマートン [ストーリー - キャラクター]
ブログとPixivに同じ内容を投稿させていただきます。ご了承ください。
新しい登場人物を作成しました。
苗売り娘ノルン・シュマートン(Norn Schmaton, The little local nurserysmith)…花をいつくしみ育てることが大好きな女の子です。名前はNourishmentから作りました。
Blenderで花のバリエーションを作成する用意をしたので、花の出番を多くする方法はどんなものがあるだろうと考えました。
雪の結晶を操るキャラクター・不思議の国の氷雪王がいるから、結晶を作品で取り上げる機会を増やせているのではないか、ということに思い当たりました。
そこで、花を専門にするキャラクターを作成したというわけです。
アイデアが浮かんだのは3月でした。資料調べや検討メモを経て、3Dデータ完成までたどり着いたのは復活祭の4月16日でした。
作品に活かせるキャラクターだと思います。手間をかけて作成したので、作品本編の制作、がんばります。
気まぐれ惑星 ファーネス・ファー [ストーリー - キャラクター]
太陽に近い軌道を公転する惑星。
正式名称はバルカン。普段はファーネス・ファー、あるいはファーというニックネームで呼ばれる。
金星や水星と同様、明け方と夕方に太陽近くに姿を見せる。太陽に近い惑星だから、昼間も地球からは見えないだけで、空のどこかをうろついている。
今年3月に公表した惑星のおもちゃを、ファンタジーの作品として活かすために考え出しました。
バルカンは19世紀後半に存在すると考えられていた惑星です。つまり、お化けやドラゴンのように、昔は信じられていた存在です。
私が以前作ったおもちゃは土星をモデルにしていましたが、なるべく誰にも先を越されていないアイデアにしたかったので、バルカンを題材に取り入れて、輪や衛星を持つ星としてデザインすることにしました。
アイデア検討には時間がかかりましたが、3Dデータ作成は手早く完了しました。衛星を手に見立てると、予想以上に面白い動きができそうです。今後の作品に活かしてみたいと思います。
簡単な紹介でしたが、これからが忙しくなるんです。本を作って、星空の中にファーネス・ファーが浮かぶイラストを描いたり、土星おもちゃの試作を発展させて、販売用や展示用の造形作品を作ったり、という作業が始まるわけです。
忙しそうでも、とにかく、とりかかることにします。
クイック・クラブ [ストーリー - キャラクター]
その幻の生物を、知る者は少ない。
"Quick crab"でググった者は、「手早く作れるカニ料理」のレシピを多数見出すであろう。
だがそれは、かの生き物達の核心に迫ることを意味してはいない。
クイック・クラブと呼ばれた生き物は、はるかなる太古より、人類の生活の場の、わりと近いあたりをうろちょろしていた。
時には人間がクイック・クラブをとって来て、晩のおかずにすることもあった。
ところがクイック・クラブは、その顔つきに似合わず、知恵が働く生き物だった。人間に食べられないように、巧妙に身を隠したのである。
人類は、かれらの姿を目にすることがなくなった。さらに時が流れ、人類は、かれらの存在そのものを忘れていった。
いつしか人々はクイック・クラブという生物の姿を忘れ、クイック・クラブというのは「手軽に作れるカニ料理」の意味へと入れ替わっていったのだ。
クイック・クラブは、知恵が働く生き物だった。ひょっとすると、人間界に情報操作をしてたりするかもしれない…。
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長いしっぽと、ひれのような10本の足で、泳いだり飛びはねたりします。
アリスのニセウミガメのような流れから、ひらめいたフィクションです。
ついでなんですけれど、クイック・クラブが登場するイラストをPixivに投稿しました。
作品「Casual meeting 2」
おひまがありましたら、見ていただけるとうれしいです。