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つまらない日々に思い浮かぶこと

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 単なる想像ですが、ウイルスは新種と確認された時にはすでに、世界中の人の往来のせいで各地に散らばっていたのではないか、と思う時があります。
 新種だと分かったのは中国だったけれど、もとは世界のどこで、どんな自然環境に潜んでいたウイルスだったのか、調査する術があるのでしょうか。
 ウイルスや、その感染症を地名で呼ぶ意味は無いでしょう。もしも地名にこだわれば、感染者数が最大の地にちなんで、USAウイルスと呼んではどうか、なんて提案も出てこないとは限りません。
 コビッド-19という印象の薄い名前には、名付けた人々の意思が表れているのではないでしょうか。この感染症へ、ウイルスへ、愛着のかけらも持っていないのです。



 気が付くと考えごとばかりして、この頃作品づくりがはかどっていません。
 必需品が入手困難になるのも面倒なのに、そのうえ数日前は普通に売られていた物が突然品薄になるので、家事を片付けようとしても、どこでどんな工夫をすればいいのか、するべきことがコロコロ変わって毎日気疲れします。

 石鹸またはアルコール消毒液で手を清潔にしましょう、というけれど、アルコール消毒液を私たち一般消費者が買うことは、もはや不可能でしょう。
 各地のニュースで消毒作業をする人たちの記事を見ます。拭いたり散布したりするのに使っている大きなタンクが消毒用アルコールだとすれば、今全世界で大量に必要とされているのだと想像できます。けれど、まさかこのまま石鹸まで入手困難になってしまわないかと、不安にもなります。

 布マスクを全ての世帯に配布する、というニュースも聞きましたが、世帯ごとにどのサイズが必要なのか、行政が把握しているのでしょうか。

 もしもガーゼのマスクなら、1、2回洗えば縮んでしまいます。
 鼻の周りに大きく隙間ができるし、話せば下唇がマスクの外に出てしまいます。それで予防効果があるのでしょうか。
 それに、とても外出時に人前で着けるものにはならなくなります。
 今どきのアパレル製品のような、繰り返し洗濯しても傷みにくい布のマスクが調達されているのでしょうか。
 縮まないように丁寧に押し洗いして煮沸しろ、と言われるかな…それも毎日1回ないし数回か…。ああ、使い捨てマスク買いだめ組との格差だな…



 5月に予定されていた、コミティア132extraの開催は中止されました。気持ちは沈みますが、その判断を私も支持します。
 ビッグサイトの建物自体は、館内の換気機能は優れているのかもしれませんが、乗り合いの鉄道・バスが交通手段の中心で、宿泊施設を必要とする遠方からの参加者も多いから、現状では困難が大きいことは想像できます。

 その一方で、こうした行事などを何もかも中止・自粛するということは、いつまでも続けられないはずです。今回のコミティア中止を私が支持する根拠は、会場や行き帰りの交通機関を実際に見た経験です。

 コミティアのサイトに掲載された、中止の決定についての文章の中にも、イベントは開催地、内容、規模などの個別の事情に合わせて是非を判断されるべきだ、という意味のことが書かれていました。

 私は主催者の検討過程を知る立場ではありませんが、中止は何らかの圧力に屈したのではなく、有力者の発言に忖度したのでもなく、ましてや怠慢などではないでしょう。
 実施できれば、これまでの開催同様に利益を得られるはずだったものが、感染対策を見つけられず、やむなく諦めたのでしょう。

 別の誰かが、対策を講じた上で、何かを実行に移そうとする時には、とにかくやめろと言うべきではないと思います。



 ワクチンができるまでには、早くても1年~1年半はかかるという話を聞きました。何年必要なのか、誰にもわからないようです。

 けれども、その年月を、食品と医薬品生産以外の仕事を休止状態にする、というわけにはいかないでしょう。

 政府がたとえ全世帯に生活支援をするとしても、その給付の元手は、私たちが納めてきた税金のはずです。
 世の中の商売がどれもこれも長い年月の間、絶対安静を強いられていれば、政府による支援というものは、どこから来ることになるのでしょう。
 中央銀行が紙幣を増産するのか、政府が国債発行を増やすのか。
 それではウイルスの毒を防ぐつもりで、お金の価値が狂って、社会が滅びる時が来るかもしれない。

 とにかく外出せず、何もするなというのは、数日・数週間でもつらいのに、何年・何ヵ月は法外な要求でしょう。
 ニュースでも、今中止・規制されていることは、どんな対策をとれば、いつ再開していいのか、私たちが考えていかなければならない、という話をしていました。
 感染から人を守るためだとしても、社会に根付いて親しまれている営み、必要とされている何かに対して死を命じれば、別の災いも起こり得ます。

 今は世の中すべてが、病室から出てはダメだと言われているようなものでしょう。
 だとしても、その入院費を私たちがどうやって払うのか考えるのは、お医者さんの仕事ではありません。
 私たちができることを探さなければならず、してはならないことを区別しなければならないはずです。



 何とかしたいと考え込んでいるんです。
 テレワークができる立場の人は恵まれています。成績優秀な新卒学生さんなら、こんなご時世でも採用担当者が会ってくれることでしょう。
 うらやましいと言っても、私が非難を浴びるだけかもしれません。お前が無能なんだろう、とでも言われるのかもしれません。
 それでも私だって、作品を認めて対価をくれる誰かを見つけて、その相手と信頼関係を築かなければと焦っている身の上です。



 中止・延期が何かにつけ避けられず、普段の家事まで予定を狂わされる時があって、今はとても気が重い日々です。

 東京都の新しい感染者が増えていると聞きますが、今新しく報告されているのは春分の日の頃、まだ油断していた人たちの影響かもしれません。

 その後、都や、いくつかの県が、住民に移動や外出の自粛を要請するという報道が増えました。
 医療従事者の立場から、政府が厳しい規制を課すことを強く求める発言もありました。
 有名な人気コメディアンが新型ウイルスのために亡くなったというニュースもありました。

 誰も、何も受け止めなかった、などということは無いと思います。

 これから、感染しやすい行動を取る人がもっと減っていって、やがて新たな感染者の報告数が減少するかもしれません。そうなることを期待しています。

 有効な治療法を探す努力が実るように応援しています。

 デマや買い占めなどの混乱が収まって、私たちの日常の家事まで振り回される状況が、早く終わってほしいです。

 イベントが問題なく開催される時が、休日を楽しむために外出する時が、帰ってくることを待っています。

 この先、9月や10月にどうなっているのか予測はできませんが、10月にイベント出展の予定のある者が、会場までの交通手段の下見に行っても、支障の無い状況になっていることを望みます。

 きれいごとを言っているのではなく、その先に私の評価・報酬を手にする目標があるからです。
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