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小麦粉の風景

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 トラムカンパニーの二人を2016年に考案した経緯をもとに、本を一冊制作する準備をしています。
 他にも作品のアイデアはありますが、10月開催予定の制服コミュニケーションに申し込んだのだから、制服を着た二人の同人誌は、まず準備をしようというわけです。
 オリンピックは来年に延期されるという話だから、今年5月や10月の同人誌即売会の開催はどうなるのか分かりませんけれど…でも、それでも、この先の作品持ち込みに備えないと。

 野山の岩がちな地肌や、平坦ではない自然物を3DCGで表わす方法としては、ポリゴンの表面に起伏の情報を書き加えるバンプマッピング等がありますけれど、メモリーサイズが大きくなるので動作が重くなり、画像を仕上げるレンダリングに時間がかかったり、フリーズしてしまったりします。

 だから、別の方法を試しました。小麦粉を撮影した画像で、風景を作ってみました。
 粉の粒で荒れ地のように見せたり、スプーンで押し固めて平らにした面を作ってみたりしました。
 それをGIMPで線画風に加工して、風景らしいものにしたつもりです。
 もとにした、盛り付けた小麦粉の画像もお見せしようかと思いましたが、見苦しいだけなので公開しないことにしました。

 目新しい方法ではありません。CGが普及する前から使われていたはずですよね。それにGIMPの作例集の中にも、建物の見取り図を作成する例として、植え込みを表すためにブロッコリーを撮影して加工しているものがあります。

 まあ、これも鍛錬です。仕事として相手にされる作品を作れるように。
 感染収束とか経済回復とか、辛抱強く待つしかないんでしょう。
 不安を並べてもキリが無いんだから、自分ができる作業をしましょう。

 以前にも似たような画像加工はしたことがあります。
 前回の投稿でも風景写真を絵に使いました。
 全く新しいことをしたのではなく、作業の効率化の練習のようなものです。
 以前には自作フィギュアや、羊毛フェルトの造形を撮影して加工したことがありました。
 そうした造形工作をしたり、実際の風景を撮影しに行ったりするよりも、より扱いやすいものを活用するのだから、少しは進歩したのだと考えることにします。
 この頃気疲れして、ろくなアイデアがまとまらないけれども、何もしないよりましでしょう。
 多様な画像を作ることができる、という自己PRができるようにする準備です。

 私が多様な題材を描けると言えば、だいたい相手は、実はOOOの絵に特化したスペシャリストがいいんだよ、なんて反対します。
 CGで作品を作っていると言えば、手書きのぬくもりが、アナログ画材の雰囲気が云々と言い出して、私の作品は程度が低いと決めつけます。
 手書きで絵を書いていた頃は、CGを使わないヤツはダメだって、よく言われました。
 人を叩きのめして切り捨てるために、次から次へと物差しを持ち出す。ギリシャ神話のプロクルステスは、現実の世の中でも次から次へとやって来るものです。
 そんなものでしょうね。利害の一致する仲間と会える機会の方が、少ないに決まっています。
 地道に希少な機会を探して、その時のために売り込める作品を作りましょう。練習あるのみです。
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悪いわずらい、早く飛んでゆけ

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 唐辛子と幸運の靴下。ささやかですが、病魔退散を願う厄除けです。

 この1月の後半は、空き時間の全てを漫画の執筆に注いでいました。
 2月初めのコミティア131で初公開するためでした。
 マスクを買うのはコミティアの後にしようと思っていました。
 時間が惜しかったから、日用品の買物も、今すぐ必要な物に絞り込んでいました。
 花粉アレルギー対策のマスクなんだから、1月に慌てることはないだろう、とも思っていました。
 1月はまだ、入試のような人が集まるものも、これまで通り実施されていました。
 でも、あわただしく執筆しながらニュースを聞いていると、なんだか世間の動き方が変わっていくようでした。
 買い占めとか、高額転売とか、2011年の地震直後に戻ったようでした。

 私はマスク着けていません。別にいいでしょう?
 むやみに目や口に手で触るわけでもないし、口をいつも開いているのでもありません。
 今やどこで売っているのか分からない物なんだから、探さずに何とかするのがいいでしょう。
 ティッシュペーパーも手に入りにくいから、傷みだしたタオルをハンカチのように小さく切り分けて、ウェスとして使っています。消費を抑えることはできますけれど、細かい洗濯物が増えるので、干したり取り込んだりが面倒になります。
 トイレットペーパーはこの方法では代用できないので、とにかく節約するしかありませんね。
 ティッシュやトイレットペーパーが生産されなくなるという話はデマだったはずなのに、なぜ品薄は収まらないんでしょう。

 感染拡大を防ぐために普段の通勤・通学からイベント開催までが自粛させられることが、いつまで続くのでしょう。
 ニュースで聞く限りでは、オリンピックは今のところ、開催を前提にしているようです。
 安易に開けとも、やめろとも言えない。でも、もしも中止されたら、世論への影響も大きいでしょう。
 どんなイベントも、観光なども、実施しようとすれば非難されて、事業がつぶれてゆくかもしれません。
 開催延期も、世の中を冷え込ませることでしょう。一年延期すると言ったら、どこの企業の採用担当者も、一年間は求職者と会わなくなるかもしれません。
 トイレットペーパーも手に入らない世の中ですからね。
 私の作品に対して、生活が成り立つほどの見返りなんか、誰もくれないでしょう。
 治療法が見つかるまではどうにもならないことなのでしょう。無事生きているくせに勝手なことを言うな、などと非難されるかもしれません。それでも私たちが、少しは冷静になれる時には、ならないのでしょうか。

 これを機に全ての人が所得保障されて、生活物資を配給されて、インターネットも携帯電話も無条件で契約できるようになって、仕事も娯楽もすべて自宅の中という時代が始まるんでしょうか。
 そんなわけがないでしょう。そんな体制を作り上げる費用を考えるより、今のウイルスを退治する方法を開発する方が現実的です。
 国の首脳同士の会談だって、テレビ会議や電話では限界があるというのだから。誰だって仕事や生活で、相手に直接会わなければできないことが必ずあるものです。

 気が重くなります。感染症で世の中が冷え込むこと。私が仕事として作品を作る機会をつぶす手口が、また増やされた。そんな気分です。
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衣装準備の一歩

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 新作の執筆準備を進めています。
 執筆内容の検討をしながら、必要な人物を画面に登場させる準備をしています。

 ふわふわ操縦士ミルコーロ・ゼンプテは、本業は学生ということにしているので、同じ学校に通う人物を登場させる機会は無いかと、前から考えていました。
 ミルコーロの制服のコピーを作りましたが、やせ型のミルコーロと体格まで同じではなくてもいいはずなので、標準的な感じの体型にしておきました。
 白いセーラーカラーの制服で、スカートの後ろ側が長いのが特徴です。

 それと、ラリィ・アービル車掌と同じ、トラムカンパニーの職員の用意です。
 制服準備の段階では、体型は特に変えていませんが、色に変化をつけてみました。
 特に理由があるわけではなくて、画面が単調になることを防ぐとか、配色を実際に使ってみるような意図です。
 チェック柄の制服です。トラムで使う仕事着という趣向で、線路をイメージした二本ひと組の線を並べることからスタートして、作った図案でした。

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 どちらの服装も、ミルコーロやラリィとは別のファイルにして作業を開始しました。
 作業をしてみると、することが多くて失敗だったかな…と思いましたが、そうでもない収穫はありました。
 作業手順の関係で、トラム乗務員の制服のチェック柄をポリゴンの表面に張る作業をやり直したのですが、作業直前に気が付いた方法を使ってみたら効率が良くて、以前ラリィ車掌の制服を作成した時よりも、早く終えることができました。
 今後、テクスチャーを手早く準備するのに役立つ経験だったと思います。



 CGで服を作ってどうするんだ、と言われるかもしれないけれど、作品を仕上げるためのわずかな一歩です。
 自己を変革してゆくとか、たゆまぬ努力で進歩してゆくとか言われますが、本当はこうした小さな準備や改善の積み重ねが大部分で、今までの自分と全く違うことをするというのは、人生に数えるほどあるだけだったり、あっても一時的なことだったりする、という気がします。
 自作の本や絵を公開して売り込みたいから、出展料を用意したり手続きをしたりという、好きではないことも我慢できるんです。
 大切なものを確保したいから、無くすものや見送るものという対価を容認できるんです。

 私の作品を毛嫌いする人はいるし、きっかけが何かあれば私が作品づくりをやめると思っているらしい人もいます。私が何も作っていないと決めつける人もいます。
 そうではないといくら言っても通じないとすれば、好きな物や大切な事を簡単に投げ出す人が、そんなに多いのでしょうか。

 人によっては、働くのはパンを食べるためだ。飯にありつくことだけが目標だ、と言うかもしれません。
 自分のスキルやキャリア、性格と無関係の分野で食いつなぐことは一時的なものだと思うけれど、実はそれが生涯の目標だ、という人もいるということなんでしょうか。
 ある仕事が稼げると聞いたら、自分と無縁の分野なのに、あっさり転職してゼロからスタートして、どんどん儲けるという人もいるのかもしれません。
 そんな人はもしも、フナクイムシは新型ウイルスに感染しない、などと聞いたら、フナクイムシに変身するんでしょうか…

 好きな作品づくりを続けることができるのか、不安にさせるものは、いつだって現われるものです。
 災害が起きるかもしれない。感染拡大の影響で世界中の産業がおかしくなるのかもしれない。
 日常生活さえ必需品が足りなくなって、パソコンの部品なんか生産されなくなって、CGソフトなんか使えなくなるかもしれない。
 イベントも規模縮小の時代が始まるかもしれない。オリンピックは選手の記録をつけるだけの無観客開催になるかもしれない。
 創作活動のイベントなんか安全のために、すでに実績のあるベテラン作家と業界の正社員しか入れない会場になるのかもしれない。


 …面倒な言葉を並べるのはやめておきます。
 好きだと思える作品を、目指しているつもりです。面白い、楽しい作品を作りたいと、いつも思っています。
 現実の生活の中で、自分が守って確保したいものが何なのか考え抜いたから、公開する作品を作る時間を、懸命にやりくりしているつもりです。
 作品を作ることができるから私は、不安に耐えたり、ストレスに対処したり、してゆけるのだと思います。
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制服コミュニケーション、参加申し込みしました。

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 去る2月の、コミティア131の会場でチラシを見かけたイベントなんですが、10月18日に開催される予定の展示・即売会、制服コミュニケーションに、サークル参加の申し込みをしました。

 学校や職業の制服を題材に、作品展示や同人誌等の頒布をするもののようです。
 実在の制服のほかにも、創作制服が登場する作品でも参加できる、ということなので、自作のトラムカンパニーや学園の場面を活かした作品を制作・持参すればいいだろうかと考えて、申し込んでみました。

 中央区日本橋のイベントホール、プラザマームが会場となるそうです。
 良い場所のようです。地図を見ると、新宿や秋葉原から、それぞれ乗り換えなしの電車で行けるようです。

 それに、デザインフェスタやコミティアのように、長く続いて知名度を上げているイベントの出展は、この頃倍率が厳しくなっています。
 私があきらめるのではなく、主催者の都合でブースを貸してもらえないことは、よく起きています。
 いつか多分、全部抽選で落とされて、出展が無い時期も発生するでしょう。
 そうなったとしても落ち込まないために、こうして申し込んでみたというわけです。
 本当は仕事を請け負うことが目標なんだから、イベントにすがりつくようではまだまだ甘いんですけれど。それでも申し込んだ以上、趣旨に沿える作品を描けるように頑張ってみます。

 それに、制服コミュニケーションのチラシやサイトを読んで、もしも申し込むとすれば、こんな本を書いてみようか…というようなものを思い浮かべることも出来ました。
 以前から知っている公開の場だけを注目するよりも、こうして作品の作り方のアプローチが新しく見つかるなら、参加することが自分にとって有意義だろうと思ったからです。暇つぶしや冷やかしではないつもりですよ。


 冒頭に掲載した、ラリィ車掌とパーシュ運転士の絵を描いて送付しました。
 制服のイベントなので、制服を着てトラムを運行している二人を、今回の看板にしたというわけです。
 これまでも二人には『コードフィーンドのタブレット』『幸せの魔女のかけめぐる一日』などの作品で、有意義な出番を作れました。だから今度も10月までがんばって、よい物語を目指したいと思います。

 トラムカンパニーの二人は当初、日常生活を描く場面の庶民の立場として、考え出したキャラクターでした。
 つまり、わき役だったのですが、もしも、ぱっとしないデザインで終わらせていたら、イベントに申し込む時、顔役であるサークルカットに登場してもらおうとは思わなかったはずです。

 今まで作ってきた作品が完璧だとは言いませんが、できる限りのことを一所懸命積み重ねてきたから、新しい作品の手がかりにできるのだと思います。
 いつか仕事として相手にされる作品を作れるように、努力して行けると思っています。



 会場への交通手段の下見には、まだ行っていません。感染を防ぐために不要不急の外出は控えるようにと言われるので、出かけてトラブルに巻き込まれたくないからです。
 また2011年の地震の直後のように、必需品の買い占めなどをされるようになって、不便な日常生活が続くのでしょうか。
 でも、この事態が夏や秋まで続くなどという前提で、活動の準備まで委縮させるべきではないと考えます。
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