真夏の夜のつまんない夢
今までは、オリジナルのキャラクターが私自身の夢に出てきたことなど無かったのですが、この間初めて、いもむしラゼンパが夢の中に出てきました。
もっともラゼンパは、私に気づきもしませんでした。保育園のようなところで、小さな子たちにまじって、絵本を広げて遊んでいました。
私も何もせず、ラゼンパ達が視界の隅にいるのに振り向くこともなく、その場を通り過ぎました。
何かを探す夢、用事で呼ばれてどこかに向かう夢、最近そんな夢をよく見ます。
この頃の猛暑で、快適に眠れないせいかもしれません。
それとも、すべきことが何かと多い、今の気分のせいかもしれません。
気持ちの切り替えということが下手なのか、私は不器用だと常々思います。
CGソフトの使い方を知っていることなんて、器用でも何でもありゃしないって分かります。
本当に器用な人は、たとえば正社員にでもなっていて、仕事をこなして充分な稼ぎを確保しながら、趣味の作品づくりを楽しんでいたりするのでしょう。
成しとげるまでは孤独な道が続くのでしょう。
たとえ目の前にラゼンパ達がいても、私が一緒に遊んでいる場合ではない。
かれらのために舞台を作り、かれらの活躍を描くことが私の仕事だ。
そうしなければ、かれらに人気が出るわけがない。
そうしなければ、私が作り手として認められる時など来ない。
泣き言は言わないことにしましょう。
純利益というやつは、どんな仕事だって、ごくわずかだと決まっているんです。
楽しいこと、うれしいことを、ほんの少し手にするために、つらいこと、苦しいことを何倍も支払うものです。現実の人生とは。
泣き言を積み立てても純利益は増えない。しかし油断すれば、ゼロやマイナスになりかねない。
猛暑で疲れやすいし、いい夢も見ないし、不愉快なこともたくさんあるけれど、がんばって作品を作ります。