悪いわずらい、早く飛んでゆけ
唐辛子と幸運の靴下。ささやかですが、病魔退散を願う厄除けです。
この1月の後半は、空き時間の全てを漫画の執筆に注いでいました。
2月初めのコミティア131で初公開するためでした。
マスクを買うのはコミティアの後にしようと思っていました。
時間が惜しかったから、日用品の買物も、今すぐ必要な物に絞り込んでいました。
花粉アレルギー対策のマスクなんだから、1月に慌てることはないだろう、とも思っていました。
1月はまだ、入試のような人が集まるものも、これまで通り実施されていました。
でも、あわただしく執筆しながらニュースを聞いていると、なんだか世間の動き方が変わっていくようでした。
買い占めとか、高額転売とか、2011年の地震直後に戻ったようでした。
私はマスク着けていません。別にいいでしょう?
むやみに目や口に手で触るわけでもないし、口をいつも開いているのでもありません。
今やどこで売っているのか分からない物なんだから、探さずに何とかするのがいいでしょう。
ティッシュペーパーも手に入りにくいから、傷みだしたタオルをハンカチのように小さく切り分けて、ウェスとして使っています。消費を抑えることはできますけれど、細かい洗濯物が増えるので、干したり取り込んだりが面倒になります。
トイレットペーパーはこの方法では代用できないので、とにかく節約するしかありませんね。
ティッシュやトイレットペーパーが生産されなくなるという話はデマだったはずなのに、なぜ品薄は収まらないんでしょう。
感染拡大を防ぐために普段の通勤・通学からイベント開催までが自粛させられることが、いつまで続くのでしょう。
ニュースで聞く限りでは、オリンピックは今のところ、開催を前提にしているようです。
安易に開けとも、やめろとも言えない。でも、もしも中止されたら、世論への影響も大きいでしょう。
どんなイベントも、観光なども、実施しようとすれば非難されて、事業がつぶれてゆくかもしれません。
開催延期も、世の中を冷え込ませることでしょう。一年延期すると言ったら、どこの企業の採用担当者も、一年間は求職者と会わなくなるかもしれません。
トイレットペーパーも手に入らない世の中ですからね。
私の作品に対して、生活が成り立つほどの見返りなんか、誰もくれないでしょう。
治療法が見つかるまではどうにもならないことなのでしょう。無事生きているくせに勝手なことを言うな、などと非難されるかもしれません。それでも私たちが、少しは冷静になれる時には、ならないのでしょうか。
これを機に全ての人が所得保障されて、生活物資を配給されて、インターネットも携帯電話も無条件で契約できるようになって、仕事も娯楽もすべて自宅の中という時代が始まるんでしょうか。
そんなわけがないでしょう。そんな体制を作り上げる費用を考えるより、今のウイルスを退治する方法を開発する方が現実的です。
国の首脳同士の会談だって、テレビ会議や電話では限界があるというのだから。誰だって仕事や生活で、相手に直接会わなければできないことが必ずあるものです。
気が重くなります。感染症で世の中が冷え込むこと。私が仕事として作品を作る機会をつぶす手口が、また増やされた。そんな気分です。