楽しい時のために
真夏のデザインフェスタ、サイトの出展者紹介に掲載される画像とテキストを送付しました。
どんな場に載せる画像か、何を伝えたい絵なのか、つまり作品のストーリーを考えて。
絵の構図を考えて、画像を作成して。
描くことに集中するのは疲れるけれど、絵を仕上げると、この上なく楽しい気分になります。
自分の本業は創作活動なんだ…そういう気分がします。
誰も認めていなくても、これが自分の天職なんだ。そう思います。
イベントの主催者だって、別に私の作品を評価しているわけではない。そのくらい分かります。
料金の支払いを期日通りにしている。出展当日、会場でマナー違反も暴力沙汰も起こさない。
要するに、あたりさわりのない奴だと思われているだけです。
作品制作とは関係ないトラブルで関わる業者や役人などは、私に専門分野がある、ということさえ理解していません。
まるで私が何もしていないと決めつけているようで、何もかも向こうの都合で行動すれば、私がスケジュールを合わせると思い込んでいます。
世の中すべてから取り残されているような気がしてきます。
景気は回復していると言われているけれど、私がまともな仕事をもらえないまま、モノの値段ばかりが上がっていきます。
作品を認められる日が来るのか。創作活動で収入を得る日なんて本当にあり得るのか。まるで絵空事のような気がしてきます。
…それでも、投げやりになって何もしなくなれば、誰にも通じなくなってしまう。
絵を描いていなければ、描くのが好きだといくら言っても、理解されるわけがない。
前向きな気分にはならないけれど、もしも何も描かなくなれば、最悪の結末を自分で呼び寄せることになる。
描くことに集中しても、前向きな気分にはならないけれど、絵を仕上げると、楽しい気分になります。
描かないより、ずっとましです。
ささやかな楽しさを心の支えにして、今日も少しずつ進みます。