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コトコトの時があった頃 [メイキング - ワークスタイル]


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 しばしば作品に食べ物を登場させています。そのせいか、作品を作りながらしばしば、自炊していた頃を思い出します。

 料理の練習に集中していた時期がありました。
 自分が食べる料理なので、こった献立は避けていました。優先したのは時間の節約、準備や後片付けの効率でした。
 揚げ物は作ったことがありません。けれども、小麦粉をいためてホワイトソースを作って、下ゆでした野菜と一緒にパン粉を振りかけて、オーブンでグラタンなどは作ったことがありました。
 パンケーキを焼いていた頃もありました。オーブンで焼きあがるまでの時間はもちろん、使い終えた調理器具を洗っておくなど、片付け物に使っていました。
 いちばん多かったのは、やっぱり煮込み料理でした。時間節約が優先なので、必ずしもレシピ通りには作らなかったものでした。
 だしを作るかわりに市販の粉末コンソメを使ったり、炒め煮にすることになっているレシピでも、ただ煮込むだけにしたり。

 別に料理人を目指していたわけではありません。食費節約のための試行錯誤であり、物語上の食べ物や料理が登場する場面を、それらしく描くためでした。
 作品に取り上げる題材は、自分が直接体験できる物事ならば、そうする方がいいです。取材したり実物を見たりすることは大事です。

 ただ、グルメ漫画などを書く予定は無いのだし、作品そのものを作るための時間も確保しなければなりません。作り手として目的を見失ってしまいます。

 それで最近はコンビニ惣菜や菓子パンなど、できあがったものを買ってきて食べることが多くなっています。
 費用節約という点では後退なんですが、やりくりするものというのは、お金のほかに自分の時間というものもあります。
 ずっと前には、作り置きをするために自由時間を台所で使い切ってしまった日もありました。今それをやってしまうと、コミティア開催日に本の完成が間に合わなくなっちゃうでしょうね。

 作品の中で食べ物をある程度取り上げるくらいには、料理のことをおぼえたんだし、これで充分なのかな…。
 …いや、コンソメや塩の買い置きはまだ残っているんだし、買い物に出かければ、日がたって値引きされている野菜は、ほぼいつも見かけるんだし…。
 もう絶対料理しない、のではなくて、鍋でコトコト煮込んでいるひと時がある生活って、いいんじゃないのか…。
 休養や気分転換くらいのものが無ければ、作品にも響いてしまうかもしれないんだから。
 時間のやりくりの上達、めざしましょう。作品自体が貧弱にならないように、それに食費も節約できるように。まだまだ修行ですね。




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