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ガーゴイルは飛び立てる。でもまだ、ゴールではない。 [パーソナル ノート]

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 オリジナルの小さなガーゴイルの3DCG版を作りました。
 昔、自作フィギュアとして作った時の外見をヒントにして、ディテールを工夫してみました。



 ガーゴイルというのは怪物の形をした雨どいのことなのだそうです。
 日本で言えばカッパやアマビエのような、水にかかわる妖怪だったのかもしれませんね。

 そう思ったので、フィギュアでは再現していない細かな部分に、水にちなんだパーツをいくつか取り入れました。

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 ベネチアと言えば連想するゴンドラの、船首についている飾りがあります。
 名前とか用途について、手持ちの資料のどこかに載っていたはずなんですが、今はちょっと見つからないので、また今度調べます…
 とにかく、ガーゴイルが手に持っている杖の先を、その形にしてみました。

 靴は船体の形にしました。下半分も、ちゃんと赤色で、いかにも船舶という感じです。

 変な形かな、もっと靴らしい外見にしようか、とも思いました。

 けれど、いわゆる普通の靴だったら、水と深くかかわらない他のキャラクターが履いてもいいわけです。

 船体型のへんてこ靴を使う、というアイデアは今が、最初で最後のチャンスなんだ!…そういうわけでガーゴイルの靴にしました。


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 フィギュアは黒い衣装でした。塗料ではブラックが一番発色が早くて塗装しやすいからです。

 けれどCGデータを作る場合には、完全な無彩色の黒は仕上げ作業の時に不便なので、別の色に読み替えることにしました。

 以前CG上で作って公開したキャラクター、虹のペリュトンを寒色系でまとめていたことを思い出して、今度は違いをつけることにしました。

 それで、パープルで塗装していた顔を、パープルにやや近いピンクにして、全体的にレッドやピンクを中心にしました。

…靴の下半分を赤色にすると決めていたので、靴が浮いてしまわないように残りの各部の色も決めたんです。



 まだ完成ではありません。けれど、作品上で動かせる段階には仕上げました。

 ここから先は作品上で使いながら、気づいた点を改善・調整する作業の積み重ねです。

 各関節部の仕組みは改善すべき点があるのか、動かし方の目安を決めればこれで充分なのか。
 それは作品上で何度か動かしてみて分かってゆくことです。

 ものすごい苦労が待ち構える、というのでもないはずです。
 不完全で気になっていた部分には、発表段階での執筆作業では目立たない部分なので気にしなくていい、という場合だってあります。
 それを直すために全体のスケジュールを遅らせたら、角を矯めて牛を殺すというものだよ、という時もあるんです。



 するべき作業も、しなくていいこともあるけれど、判断力が必要ということです。

 まだ、気の抜けない時が続きます。


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