未踏の時間 [パーソナル ノート]
未知の領域に進むことは勇気がいることです。
と言っても、ひとから見ればどうでもいいことかもしれません。
ほんの少し前まで、漫画を書くことに使える時間がこんなにも多かったのか。パンデミックも、親の介護もまだ無かった頃は時間の確保がこんなに楽だったのか。
そう思い返してから、そんな良い環境だったのに大した成果を上げていなかったものだとがっかりする。
それから、今の状況を見渡して。
まあ、私自身にとっては気が重くなることなんです。
ひどい悪文を書いて投稿していますけれど、考え事の合間にあわただしく文章を考えているからです。
今の状況で、時間を確保して、作品を仕上げること。
どんなペースで作ってゆけるのか。どこで発表すれば、評価と報酬に近づけるのか。
以前はこのページ数の作品をこの日数で書いた、と覚えていても、今はもう通用しない考え方は捨てる方がいいようです。
状況が違うんです。
他の用事を後回しにして作品に集中する、という時は無いんです。
雑用を片付けて、身の回りの問題への対策をとって、そういうものが済んでから、残った時間とスタミナで、自分の本分である作品づくりを進めるんです。
感染が終息すればとか、介護さえなかったらとか思っても、役に立ちません。
不愉快な物事は、いつでも何か起こるんです。障害物が一つ消えても、別の何かが必ず出てきます。
今までの経験の中で、通用するものとそうでないものとを見分けなければならない。
そう思うと、足がすくんでしまうのかもしれません。
考えるだけで元気がなくなったりします。
気の重くなる用事は、ほんの少しやっただけでひどい疲れや眠気を覚えます。
それでも、逃げることも、昔のどこかに戻ることもできません。
やめたきゃ、やめればいいじゃん。そう言われるでしょう。
そうです。私が作品づくりをやめても、私以外は誰も困らない。
私以外のすべての人にとって、知ったことじゃないんです。
だから私は自分の意志で努力するしかないんです。
不愉快なことを懸命に無視して、机に向かっているんです。
2021-09-28 22:57
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