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知って、出番が増えるピアノ

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 特別な力なんか無い、単なるピアノです。
 それでもネット投稿やイベント展示で、何度も取り上げてきました。
 2017年春制作の漫画『石ころの前のピアノ』や、2018年夏制作の『届かない第2楽章』では、シナリオ上重要な位置づけで登場しました。
 評判になった漫画ではないので、ここで話題にしても白けるだけでしょうけれど、ピアノをBlenderで作成するのはなかなかの苦労だったので、ピアノ主役の絵を一枚は描いておこうと思いました。

 デザインフェスタでの展示・頒布のために描いている作業の一環です。漫画のキーアイテムにしたことのある小道具・舞台装置も、いくつか描いてみることにします。


 複数のオブジェクトから成る3Dデータです。部位に合わせて性質を少しずつ変えたポリゴンやベクトルデータで構成して、キャラクターのようにアーマチャー(関節データ)で制御しています。

 胴体や車輪はポリゴンで、表面細密化(Subdivision surface)モディファイアを使っています。メモリーは少し多くなりますが、曲面をきれいに見せるためです。
 鍵盤はモディファイアを使わない、シンプルなポリゴンです。立方体から作ったパーツが88個もあるので、シンプルにしておきました。
 胴体内部の機構は、ベジェ曲線に厚みを付けた立体や、UVマッピングのワイヤーなど、やや作りの粗い紋切型です。
 それでも小道具にしては、とにかく作成に時間がかかりました。

 部品を入れかえることができますから、オルガンやアップライトピアノのように、別の形の楽器を作ることにも使えます。
 複雑な3Dデータですが、今後応用できるように作っておいたつもりです。…そんなにたびたび楽器が出てくる漫画を書くのかどうか分かりませんけれど…。

 関節は人体などよりはずっと少ないのですが、鍵盤部のふたや天板の開閉、譜面台やキーの動きを再現したりできます。
 弾くように鍵盤を動かしてアニメーションを作ることもできます。時間がある時に良い楽譜を探して、動画制作してみたいところです。

 ピアノは私の身近にはありません。演奏した経験もありません。
 子供の頃、リコーダーの使い方も覚えられなくて、同級生や教師から嘲笑を買ったものです。
 親しんでいない物ですが、ピアノに関する本を調べたり、実物を見る機会を利用したりして、仕組みを再現して、外見デザインを決めました。
 ピアノは、はやっているアイテムというわけでもないけれど、実物らしく作った3Dデータは、作品で活かしやすいことが分かります。

 これも、作品を作る仕事を見つけるためです。
 自己満足を求めるのではなく、どんな人にも誤解なく伝わる作品を追求するためです。

 様々な情報を調べてから、作品内容に合わせてデザインできると、自己PRするためです。




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