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舞台装置の居場所 [メイキング - ワークスタイル]

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 3DCGでよく使われる機能の一つで、UVマッピングというものがあります。
 球体の表面に地図をはって地球儀を作るような感じで、ポリゴンの立体像の表面に模様を表示させる作業です。
 もちろんバーチャルな地球儀だって作れるわけなんですけど、使い道はたくさんあります。帯型の立体像に画像を組み合わせれば、空飛ぶ楽譜だって作れます。

 BlenderでUVマッピングを使うのも、特に難しいことではありません。ただし、データを作成する時に、目的をちゃんと絞り込んでおく必要があります。

pf_130825.png

 今年の夏のことですけれど(8月25日『背景、軽くしました。』)、線路をポリゴンで再現しようとして苦労したことをお話ししました。
 けれども、地面を大写しにするのでなければ、レールや枕木を立体的にかたちづくる必要は無かったんです。
 楽譜を書く要領で、ポリゴンの地面に線路を描いていればよかったものを、ひょっとするとレールをクローズアップする構図を描く時があるかも、などと余計なことを案じたばかりに、要らぬ手間をかけてしまったんです。

 ヒロインの顔だったら、画面に大きく写すつもりで作成するけれど、通りすがりの背景だったら、ポリゴンの板に書いた正真正銘の書き割りで、メモリーや作業時間を節約すればいいんです。
 CGデータを作る前に、作品上での居場所を決めておくこと。計画性が足りないと、作業時間やパソコンの性能も活かせなくなってしまいます。


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