たどり着くと、いつもゴールは思いのほか小さくて
夏のコミティアに持参する作品の下準備をしています。
作品の内容をどんなものにしようか考えたり、レジンなどの材料で試作品を作ったり、Blenderなどの解説書や資料を読んだり、梅雨入りする前に冬物の布団や毛布を干したり…これは作品制作じゃないけれど、まあ日常生活も含めて、そういった地味な作業です。
5月のイベント出展のために本を作りましたが、あの時も時間がかかったのは執筆よりも、その前の段階、コンセプトメーキングでした。今回も、たぶん似たような進み方なのでしょう。作品制作っていう道のりは、スタート直後の最初の難関が、最も見通しがきかないものみたいです。
このことは以前にも書いたかもしれませんけれど、要するに作品のアイデア考えるので精一杯だから、ブログのいいネタを思いついてないってわけなんです…。
作品を作るたびに『青い鳥』を思い出します。青い鳥を探す長い旅から帰ってくると、実は我が家で飼っていたのが青い鳥だった…長い時間をかけて作品を仕上げると、思っていたよりもずっと小さなことしかできていない。今までの長い旅は無駄だったのか?
つい、そんな風に思ってしまうけれど、本当は、長い道のりは決して無駄ではないんです。
チルチルとミチルはきっと、長い旅をして、様々な物事を体験して成長したから、自分が手にしているものの価値を見抜く目を手に入れたんです。
作品を作り上げるまでにはたくさんの選択肢を比較検討しなければならないんです。
小学生のころ、思いつきで色んな漫画を描いたことがありました。今よりずっと絵が下手だっただけではなく、何よりもシナリオがめちゃくちゃでした。当時はコンセプトメーキングという最初の障害物を通過できなくて、それで作品が破綻していたんです。
近頃のブログ記事で、去年は失敗作ばかりだったと何度も愚痴っぽいことを書いてしまいましたけれど、これも避けて通れなかった試行錯誤なのかもしれません。
上達すれば、この段階ももっと早く通過できるようになるのかもしれません。でもこれはCGソフトや工具の使い方ではなくて、その前に頭の中で対処する段階ですから、上達する方法自体、わかりにくいものです。とにかく、頑張って考えていきましょう。
2015-06-03 07:45
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