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片付けなきゃ。面倒な小物から…

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 少し、つらい日が続いています。作品制作とは無関係の用事にわずらわされて、作品に集中するのが大変です。
 私になじみの薄い分野の用件ばかりで、役所や企業などの都合に合わせざるを得なくて面倒です。
 パソコンを起動してまとまった時間の作業をするために、睡眠時間をいつもよりも削ったり、苦心しています。

 でも、これも創作活動のための試練なのだと思うことにします。自分の得意分野以外から逃げてばかりでは、作り手としての器が小さくなって、将来の作品へ響いてしまうはずです。
 世の中へ背を向けて創作にふけるのではなく、創作活動によって現実社会に対して何らかのはたらきを果たす立場をめざすつもりです。

 だから、作り手は世の中のことを知っているべきだと思います。作品のアイデアは、世の中へ踏み出すためのものだと考えることにします。
 こうしたことは、キャラクターを作る際にも考えてきたことです。

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 遍歴の科学者エルンスト・カーロは、CGソフトの練習をしていた頃から考え出していました。けれども、私は科学者ではありません。
 トラムカンパニーを二人で営む女の子を、去年考え出しました。けれども、私には鉄道業界での職歴はありません。
 それでも、広く豊かな世界を描くために、少しでも魅力ある舞台を築き上げるために選んだことです。

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 もちろん、別の方法もありえました。漫画『はだしのゲン』ではしばしば、絵描きや作家が登場したり、絵師の工房などが舞台になるエピソードが入ったりします。
 でも、これは戦争や原爆など、もっと重大なテーマを取り上げるためかもしれません。一番大切な題材のためには、周辺の事柄については、漫画家が改めて取材しなくても分かるようなことで収めるのも、ひとつの方法だからです。

 私も優先順位を決めて、舞台を作り上げてゆきます。
 私になじみの薄い分野でも、実生活にかかわる分野で用事ができてしまえば、せっかくだから、普段見ることが無い分野を観察する機会なんだと、思うことにします。
 戦争には反対します。戦うことが尊いのではありません。偽らず傷つけず盗まずに生きてゆける、平和な暮らしが尊いのです。その暮らしを維持するための勇気や知恵、毅然とした態度、忍耐であれば、相応に意味はあるでしょう。
 相手が武器を振りかざしたから自分もそうすると言っては、のら犬が吠えたら人間も吠えなきゃならなくなりますよ。優れた知恵をつのって対処法を考えなければなりません。相手の土俵へ下りて行ってはいけません。

 でも、そんな風に自分に言い聞かせても、つらい日が続きます。作品づくりをがんばって進めて、いつの日か作り手としての仕事を手にしたいのに、作品と全く関係ない用事で公共機関や業者のスケジュールに振り回されてしまう。
 これで11月のデザインフェスタやコミティアにどの程度の作品を持参できることやら。気が重くなります。
 それでも、手を動かします。知恵をしぼります。私にとって大切な、広く豊かな、貴重なもののためです。




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