蝶の司キャプテン・キュンメル ラフデザイン(2008) [パーソナル ノート]
少し手間取っているので、昔描いた絵の話題で失礼させていただきます。ごめんなさい。
今回はPixivにも、画像は少し多めにしましたが、同じ記事を投稿します。
蝶の司キャプテン・キュンメルのデザインを検討していた頃のメモの一部です。
2008年頃ですが、何月何日かまでは覚えていません。この頃はまだ、ノートに日付を書きこむ習慣が身についていなかったんです。けれど、これを書いた日は、のちにいもむしラゼンパとなるアイデアがひらめいた、記念すべき日でした。
ブログでも何度か触れたことがありますけれど『ゼフィーベの空に風翔けて』としてイベント出展を始める前、もっと暗い作品を作ろうとしていた時期がありました。(『追憶のラゼンパ』 『いもむしラゼンパが、世界を変えました』)
悪の秘密結社が全世界を裏から操っていて、敵は残忍で良心のかけらも無くて、戦って殺すほかに解決策が無い…という類のシナリオでした。
そういう舞台設定が好きだったのではありません。制作が楽にできそう、公開すれば受けるんじゃないか、という現実を甘く見た発想があって、もうひとつ、実際の人生は思い通りにならないことばかりだから、架空の世界で憂さ晴らしをしたいという、気まぐれでした。
サスペンスとか犯罪ものを、鑑賞したり制作したりすることが好きな人なら、それで楽しいのでしょう。私はそうではなかったということです。作品を作りながら絶えず、昔のつらい出来事を思い出して、気分を悪くしていました。
その登場人物の一人、蝶をスパイのように操って情報収集する少女に、キュンメルと名付けていました。
メモの中で、衣装の候補を描きながら、言葉遣いや行動のパターンなどを書きこんでいます。こうしたことを書きながら当時の私は思い立ったようです。…蝶たちがいるんだから、一緒にいもむしも出てきていいんじゃないか?
当時の私はそのアイデアがよほど気に入ったのか、少女キュンメルの性格や衣装のメモを中断して、いもむしのデザイン検討を始めていました。
この方が楽しかったのだろうと思っています。私がたとえ作り手として未熟でも、この自己分析くらいは正しいと思っています。
人間だれでも、一時的に怒りにかられるような時はあります。でもそんな感情には、長い年月にわたる作品制作のモチベーションを維持するような力はありません。少なくとも私のような性格の者にとっては、心の支えとは思えません。
作業の負担を少なく、人気が出そうな内容にする、そうしたことは大事ですけれど、そこへ自分自身が好きになれる要素をどう組み合わせてゆくかが大切だと気づきました。
ゆるキャラを採り入れられる環境にしようと決めた結果、くだんの暗い話の大部分は不採用にしました。それからいくつもの試行錯誤を経て、現在ウェブで公開しているような創作活動となっているわけです。
今回はPixivにも、画像は少し多めにしましたが、同じ記事を投稿します。
蝶の司キャプテン・キュンメルのデザインを検討していた頃のメモの一部です。
2008年頃ですが、何月何日かまでは覚えていません。この頃はまだ、ノートに日付を書きこむ習慣が身についていなかったんです。けれど、これを書いた日は、のちにいもむしラゼンパとなるアイデアがひらめいた、記念すべき日でした。
ブログでも何度か触れたことがありますけれど『ゼフィーベの空に風翔けて』としてイベント出展を始める前、もっと暗い作品を作ろうとしていた時期がありました。(『追憶のラゼンパ』 『いもむしラゼンパが、世界を変えました』)
悪の秘密結社が全世界を裏から操っていて、敵は残忍で良心のかけらも無くて、戦って殺すほかに解決策が無い…という類のシナリオでした。
そういう舞台設定が好きだったのではありません。制作が楽にできそう、公開すれば受けるんじゃないか、という現実を甘く見た発想があって、もうひとつ、実際の人生は思い通りにならないことばかりだから、架空の世界で憂さ晴らしをしたいという、気まぐれでした。
サスペンスとか犯罪ものを、鑑賞したり制作したりすることが好きな人なら、それで楽しいのでしょう。私はそうではなかったということです。作品を作りながら絶えず、昔のつらい出来事を思い出して、気分を悪くしていました。
その登場人物の一人、蝶をスパイのように操って情報収集する少女に、キュンメルと名付けていました。
メモの中で、衣装の候補を描きながら、言葉遣いや行動のパターンなどを書きこんでいます。こうしたことを書きながら当時の私は思い立ったようです。…蝶たちがいるんだから、一緒にいもむしも出てきていいんじゃないか?
当時の私はそのアイデアがよほど気に入ったのか、少女キュンメルの性格や衣装のメモを中断して、いもむしのデザイン検討を始めていました。
この方が楽しかったのだろうと思っています。私がたとえ作り手として未熟でも、この自己分析くらいは正しいと思っています。
人間だれでも、一時的に怒りにかられるような時はあります。でもそんな感情には、長い年月にわたる作品制作のモチベーションを維持するような力はありません。少なくとも私のような性格の者にとっては、心の支えとは思えません。
作業の負担を少なく、人気が出そうな内容にする、そうしたことは大事ですけれど、そこへ自分自身が好きになれる要素をどう組み合わせてゆくかが大切だと気づきました。
ゆるキャラを採り入れられる環境にしようと決めた結果、くだんの暗い話の大部分は不採用にしました。それからいくつもの試行錯誤を経て、現在ウェブで公開しているような創作活動となっているわけです。
2016-03-30 07:55
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