準備ゼロは、最悪の重荷です

　先日Pixivに投稿した、『夏草ころころ』(6月24日)作成時の出来事です。
　作品はCGのキャラクター画像と、小物を撮影した写真との合成イラストでした。
　けれども、手間取ったのは、写真の工程ではなかったのでした。


　どうやって写真を加工すれば、いつものリンナミーシャ達のイラストになじむだろうか、と言う部分については、事前に検討を重ねていました。
　先週は雨の日が多くて、雷鳴が聞こえて、やむを得ずパソコンの電源を切った時もありましたけれど、それでも撮影から完成直前までは、比較的スムーズに進んでいました。


　けれども実は、終盤の仕上げの段階で、忘れ物に気付いたのでした。
　緑の草原を背景に、牧草を集めている、という風景。緑の地に緑の絵を描くのですから、うまく仕上げないと、何の絵か分かりづらくなってしまいます。ノートに鉛筆で書いていたときには、見落としていたのでした。


　対策を考えました。たとえばサイロを背景にして、石かレンガの壁を背に緑の牧草があってもよかったかもしれません。けれども、そこまで背景を作り直すことになれば、さらに何日か完成が遅れてしまうはずです。落雷に用心して作業を中止した日があったんですから、大がかりなやり直しに戻るのはいけません。
　結局は、背景を黄緑色に、牧草を深い緑色にして、何とか見分けがつくようにしておきました。


　こうしてみると、準備は念入りにするのが無難です。どこでどんな問題が起きるのか、推測できてこその作品づくりです。
　のどかな風景を描いたわりには、あわただしかった一枚でした。