出発のベルが鳴る

　新作執筆の準備の一環で、キャラクター達のデータの手入れをしています。
　一例をあげると、人間キャラクターの肩・胸部の動きを改善して、角度をつけやすくしました。

　関節の仕組みを考えて、どんな手順で編集すればよいかを考えて。
　算数パズルのような作業です。

　この種の作業は、必要なくなる時は無いようです。
　表情や動作のアイデアが浮かぶたびに、それに合わせてデータを編集することの繰り返しです。
　マンネリズムを避けたいと思ったら、方程式を解くような編成作業を繰り返すしかないようです。




　首の動きにも、改善案を採り入れてみました。肩や背骨の方法を少し工夫したものです。
　先に掲載したトラムの絵の仕上げの途中で浮かんだ案なので、あの絵には反映していませんが、リンナミーシャのデータ上で使ってみたら動きが良好なので、人間のキャラクター全員のデータに、加工を済ませておきました。

　しなければならないことは沢山あります。
　早く漫画のシナリオを決めないといけません。それにデザインフェスタの備品レンタルの注文とか、出展に関わる準備は色々あります。
　作品やイベントとは無関係の用事でも、様々なことに煩わされもします。
　台風が東日本に上陸する恐れがあるようです。ついこの前の千葉の被害を思うと、他人事なんかではありません。
　9日には東京二十三区が震源の地震が起きました。強い揺れでこそなかったけれども、こういう風に首都の真下で起きる大地震だって、いつ襲ってくるのかも予想できないものなんです。
　災害にあって、その日の自分の衣食住を確保するだけで必死になる日々だって、来ないとも限らない。
　絵を描くのが好きです。仕事として絵を描くのが目標です。…そう言っていても、チャンスが何度でも来るはずが無い。
　がんばらなければ、次の作品持ち込みの場が、もしかすると人生最後のチャンスなのかもしれませんよね。
　油断しないで、努力して、作品をつくるつもりです。

　けれども今回の改善で、人間キャラクターの身振りを、これまでよりもいきいきと描くことができそうなので、少しは元気な気分になりたいものです。
　こうした動きが活きる内容の漫画を書きたいところです。